リスクプレミアムとは?具体例を交えて解説

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こんにちは。
けいぞうです。

今回は「リスクプレミアム」についてのお話です。

「リスクプレミアムって言葉調べたけど難しくてよく分からない・・・」

そんな方に読んでほしい記事です。

[目次]

リスクプレミアムとは?言葉で簡潔に説明

言葉で簡潔に説明するとこうなります。

リスクのある資産の期待収益率からリスクのない資産の期待収益率を引いた差分のこと

はい、意味不明。

大体どこ調べてもこんな言葉が出てくるだけです。

もう、何も分からない。
考えることを放棄したい。

リスクプレミアムをもう少し分かりやすく言葉で説明

もう少しだけ分かりやすく言葉で説明します。

文章はもうたくさんだという人は図で説明の節へGO!


まず金融資産をリスクの観点から2つに分けて考えます

  • リスクのない金融資産
  • リスクのある金融資産

リスクがない金融資産とは

元本が保証されていて、マイナスになることはない金融資産のことです。

例えば、銀行預金や国債などがこれにあたります。


リスクのある金融資産とは

元本保証ではなく、損をする可能性がある金融資産のことです。

買ったときより価値が下がったりする可能性があるものなどですね。

例えば、株や土地や貴金属などがこれにあたります。


そして、リスクのない資産よりも、リスクのある資産の方が儲けられそうな気がする・・・そう思いますよね?

預金や国債よりも、株の方が儲けられそうと思う。その「儲けられそう」の分のことを「リスクプレミアム」と言うのです。

リスクプレミアムを図で説明

先ほどの説明を図にしてみるとこんな感じです。
※あくまでイメージです


リスクのない資産は、左側です。

例えば銀行預金や国債などです。

リスクがないのでマイナスになることはないですが、少しだけ利益が期待できるので、上方向には棒グラフが伸びています。


リスクのある資産は、右側です。

例えば株や土地のことです。

リスクがあるのでマイナスになることもありますが、価値が上がることも期待できるので、棒グラフが上下に伸びています。


そして、株や土地は銀行預金や国債よりも「儲けられそうだ」と期待できるので

その分多く上に棒グラフが伸びる形になります。

この左右で比べた時の上の伸びの差の部分を「リスクプレミアム」と呼びます。

リスクプレミアムの具体例

簡単な具体例があればもっと理解しやすいと思います💡


例えば100万円があったとします。

これを「銀行預金」にあてるか「株式投資」に充てるか

この両方の場合の期待収益を考えてみましょう。


まず銀行預金に関して

例えば楽天銀行の利息率は0.02%なので

1年後の期待収益は100万円の0.02%で200円となります。
(これでも結構高い方)


一方の方ですが

例えば、S&P500という米国株の指数に連動するファンドに100万円を投資したとしましょう。(配当金は考えないことにします)

今までの傾向から大体年間の平均成長率が7%くらいなので

100万円の7%で期待収益は7万円くらいになります。


期待収益は差額にして6万9800円となりました。

パーセンテージにして6.98%となります。

つまり、楽天銀行預金とこの例のようなファンドに投資する場合を比べた結果

このファンドに投資する方が6.98%のリスクプレミアムがある

といった感じになります。

なぜリスクプレミアムが生まれるのか?

ちょっと小難しい話になるかもしれませんが

なるべく簡単にして説明しようと思います。


同じ期待リターンでリスクの異なる金融資産のグラフ

例えば同じ期待収益率なのに、

一方はリスクが高くて一方はリスクが低い金融資産があったとします。

そうするとどうでしょう?

同じくらいの利益が見込めるなら、

リスクが低い金融資産に投資したいですよね?

そうすると、必然的に、リスクのある金融資産の方は価値の無いものとなり、淘汰されてしまいます。


同リスク異リターンの金融資産グラフ

逆に、同じリスクなのに

一方は高い期待収益率、もう一方は低い期待収益率だとどうでしょう?

収益率が高い金融資産に投資したいですよね?

なので、そうでない方は淘汰されてしまいます。

このように、リスクと期待収益率がそれぞれ一致しないような金融資産が残っていくことが分かると思います。


ローリスクハイリターンのグラフ

この時、もちろんハイリスクでローリターンな金融資産に投資したい人なんて誰もいないため、

そのようなものもなくなります。


ローリスクハイリターンのグラフ

仮にローリスクハイリターンな金融資産があったとすると、

皆それに投資したいと思いますが、

でも残念ながら世の中そんな都合の良いものはないのです・・

もしあったとしてもみんなが投資するということは、そこは差別化されない状態になるとも言えます。


結果として残る金融資産は

・ローリスクローリターン

(またはリスクがなくローリターン)

・ハイリスクハイリターン

この2つだけということになります。

結果的に、こうなるので、リスクプレミアムは生まれる。そういう解釈です。

(これは1つの解釈であって、他の観点での考え方もできます。興味のある人は調べたり、考えたりしてみてください。面白い意見があったらコメントください!)

まとめ お金が欲しけりゃリスクをとれ!

✅リスクプレミアムとは

無リスク資産とリスク資産の期待収益率の差のこと

✅簡単に言うと

リスクがある方が期待収益率が高くなるよ。

その分のことをリスクプレミアムと呼ぶよと言うこと。

✅つまり、投資で大きく稼ぎたければ

ある程度のリスクを負う必要があると言うこと。


※リスクを許容できる範囲は人それぞれ違うので、

自分の適切なリスク許容度を知ることから始めよう!


参考サイト
https://koutouyuumin.com/2019/01/19/sp500-performance-from-1970-to-2018/